ー避難民受け入れについての矛盾ー

ウクライナ戦争に突入して、100日が過ぎました。強いと言われていたロシア軍のお粗末さが露呈され、反対にウクライナ軍が非常に能力が高いという評判が出てきています。戦況は一進一退を繰り返していますが、西側の高性能な武器がこれからどんどん入っていくと、ウクライナ側の有利に大きく傾く可能性が出てきました。  一方で、おもにヨーロッパ、とりわけポーランドやルーマニアには、多くの避難民が入ってきています。ウクライナは親日国と言われていましたので、ヨーロッパに比べれば少ないですが、日本へも毎日全国の空港にウクライナからの避難民がやってきました。  こうしたことを通して、それまで外国人の姿を見たことがないような日本の地方都市にも避難民がやってきて、ともに助け合って生活することは、私たち日本人が地球市民としての意識を持つ上で、たいへん重要なことだと思います。  しかし私には腑に落ちないことがあります。内戦や戦争の被害者で、祖国に住めなくなって外国への避難を余儀なくされている人々は他にもいます。 例えば内戦で弾圧があるミャンマーです。またその中には、バングラディシュ系の少数民族ロヒンギャ族などもいます。彼らはウクライナ人よりももっと悲惨な生活を送っています。何より、世界からの支援が極めて少ないことが私の心を痛めています。  ウクライナ人は白人だから、その人々がたいへんな目に遭っていると思うと、やはり世界はそれを助けに行こうとするのでしょうか。アジアやアフリカで同じこと、あるいはもっと悲惨なことが起こっていても、私たちの意識は「アジアやアフリカは仕方ないことだ」で済ましていることはないでしょうか。こうしたところに、人種差別の根があるように感じてしまいます。  もし私たちが戦争で悲惨な目に遭って、世界の人々から「アジアの日本人が戦争で悲惨な目に遭っても、それはアジアだから仕方がない」と思われたら、本当に悲しいですね。  みんな同じ赤い血を持った人間です。命の価値は変わらないということを再確認して、助け合っていかなければなりません。」